万双 ブライドル ダブル天ファスナー

私は朝が好きではない。どうしても眠いので、普段の朝はローテンションだ。

だがある日、朝にもかかわらず爽やかに朝を迎える事が出来た。耳を齧られた猫が鼠を許してしまう様な気持ちで朝を受け入れた私は、いつも通り愛用のVAIOと、他にもそれなりに量のある書類を入れた鞄を持ち、このままいっそ車に乗らず走って通勤しようと思った程にテンションが高かった。

家を出て7メートル程進み、後2歩で車庫のシャッターに手が届こうかというところで、不意に地面に置かれていた鉢植えが突然私の方へお辞儀をした。当然、私も挨拶を返そうと立ち止まったが、その鉢植えは風もないのに突然よろけたと思うと、その内容物をこちらへ向けて撒いてきた。

恐らく、夜中に酔っ払いからチューハイの中身でもプレゼントされたのだろう。折角の爽やかな朝だったのに……と少しだけがっかりしながらも、近くを通って振動を与えた私が止めを刺してしまったのだ思うと居た堪れなくなり、多少遅刻をしようとも介抱する事にした。

また酔っ払ってしまっても倒れない様に穴を掘りセメントで固め、朝からの肉体労働に一息つきながら振り向くと、そこには鉢植えに負けず劣らず内容物をぶち撒けた私の鞄があった。荷物が多いのでファスナーを開けっ放しにしていたのが拙かったのか。とは言え、こいつには別に酒を飲ませた覚えはない。なのに、少し目を離した間だけですら立ち続ける事が出来ず、10年間歩かずにお菓子を食べて生きて来た人間のように倒れてしまった。これは直ぐにでも肉体的な補強が必要だと思ったが、ナイロンの体に鉄の定規を挿し込んだとしても、ただでさえ荷物が多く重い鞄が余計に重くなり、フォークより重い物はなるべく持たない私にとって最適解とは言えない。

万双ブライドル ダブル天ファスナーなら、そんな心配は要らず、沢山の書類を入れても五つの底鋲を使いしっかりと大地を踏み締めます。しかも重量は2Kg未満。以前の鞄に比べやや重くはなりましたが、これなら中に物を入れたとしても、牛を眺めながら持ち歩くフォークに比べたってそれ程重くはないでしょう。

  • [写真] ブライドル ダブル天ファスナー 斜め上
  • [写真] ブライドル ダブル天ファスナー 後ろ側

形は奇を衒わず、質実剛健さが伝わってきます。人によっては面白くないのでしょうが、私にとっては美しく感じます。それに、私の様な自分に自信が持てないタイプには、持つだけで出来るビジネスマンの様な錯覚を覚えられるので、向いているかも知れません。

  • [写真] ブライドル ダブル天ファスナー 錠前

錠前は自己主張をしない癖に存在感があり、それでいて見た目の邪魔にはなりません。難点としては開閉の邪魔になる事と、初めて触った時に開け方が分からない事でしょうか。丸いのでついつい押したり回したりしてしまいますが、押し下げる事で外す事が出来ます。又、錠前のベルトはデザインを優先したのか少し短く、窮屈と感じるかも知れません。

  • [写真] ブライドル ダブル天ファスナー 内装
  • [写真] ブライドル ダブル天ファスナー 付属している鍵

内装も落ち着いた雰囲気で、ブラックとのツートーンも綺麗な物ですが、内張りが革ではない事が少し残念です。とは言え、手入れが簡単なのは良い事だと言えます。

鍵は普段ハンドルにぶら下がっていますが、実際にこれで鍵をかける事はあまりないでしょう。鍵と鍵ケースに所謂遊びがなく、使い難い。また、鍵ベルトの輪になる切れ込みには何の処理もされておらず、直ぐに痛んでしまいそうです。

  • [写真] ブライドル ダブル天ファスナー 表面の白い粉

今は使い始めたばかりなので、表面にはブライドルレザー特有の白い粉(ブルーム)が沢山浮き上がっています。私はタオルで軽く撫でた後、馬毛ブラシで軽く擦り、服に付かない程度に落としました。因みに、タオルは繊維が縫い目等に引っ掛かり抜けるので注意しないといけませんが。

さて、早速使おうとしたがノートPCが入らない。いや入るけどちょっときつい。当たり前だが私のVAIOは15.5インチワイドなので大きいのだ。仕方ないので今まで使っていた鞄にノートPCを入れ、余ったスペースに着替えや弁当を入れる事にした。結果としてはきちんと使い分けしているので上々と言える。それに、鞄を二つ持ち歩くのはスマートと言えないが、車通勤なので幸運にもそれはあまり問題にならない。

丈夫な鞄一つに詰め込むのは、持ち歩く物が多過ぎて結局出来なかった。しかし、却って物を整理出来たのは良い事だし、何より私はこの鞄を気に入っている。当初の目的は達成出来なかったし、カードの返済額も増えたが、多少の不満点があろうとも、持っていて幸せになれる物を手に入れられた事には満足しているのだ。

  • [写真] ブライドル ダブル天ファスナーは美しい
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