- 2009年8月25日 18:13
- 雑談
綺麗になった中学生だった頃の後輩。その娘の家に入ってそれなりに立派な部屋に通され、良い雰囲気になる。彼女だって満更でもなさそうだったので、そのまま流されてしまおうとお互い見つめ合う……。
すると、彼女がハッとして思い出したように「今お父さんが居るよ」なんて残念な事実を言葉にする。勿論がっかりしたが、しかし愚痴を言っても仕方がないので、気持ちを切り替えてお父さんに挨拶をする事にした。
お父さんは一目見て判る程の善い人で、どこの馬の骨とも知らない私を快く迎えてくれた。それだけでもう、結婚しても大丈夫だろうと確信できてしまい、先程流れを断ち切られた事をすっかり忘れて談笑する。
そうしている内に、色んな人が家に集まってくる。なんだ、これならお父さんが居なくても駄目だったじゃないかと思いつつ、来た皆と一緒に居間に置いてあった釣り竿に手を掛け、家のベランダから磯釣りを楽しむ。海の色は綺麗で、ブラックバスがよく釣れる。
……。
そんな夢を見た次の日の夕方、仕事をしながら車を走らせていると、夢で観たような可愛い眼鏡っ娘が歩いているのを見かける。細い路地で車のスピードもゆっくりだったのでしっかりと観る事が出来たのは幸いと言えよう。
スレンダーな身体つき、髪の毛はややショート。色白で図書室にずっと座っていそうながらも健康的な雰囲気を併せ持っており、美しいとも感じられた。
彼女は魅力的な笑顔を作り、中学校指定のセーラー服についてあるお馴染みのリボンを揺らしながら、隣に居る一見冴えない男の子と楽しそうに仲良く歩く……。
事務所へ戻る道、衝動的な悔しさと虚しさに襲われつつ、自動販売機で買った苺味のミルクをストローで独り寂しく吸うのであった。